現場人

現場人


丸正ニットファクトリーの根幹である
「ものづくり」を担っている現場人にフォーカス。

企画パタンナー:湯本

好きな食べ物はちくわという彼は、会社の中でも随一を誇るほどのパターン狂。
ニットや布帛、マニアックなパターンまで引きこなす。
もちろん、好きな仕事は型紙作成。
最近では、デザインディールや、ボタンやファスナーなどの資材をリサーチすることも好きだという。
繊細で、厳密的な仕事ではあるが、フィーリングを大切にしていると話す。
パターンだけで完結する仕事ではなく、編み職人や縫製士などと協力して、1つのニット製品を作っていく。
難しい点でもあるが、その完成イメージの共有を大事にしたいと教えてくれた。

編立技術者(成型・cut&sewing):源川

ドライブが気分転換になるという源川。
ニットキャリアは40年という、頼れるベテラン職人。
落ち着いた声で、こう語ってくれた。

ニットは、同じ柄でも素材によって、編めたり編めなかったり、奥が深いよ。
そこを編み方や、力の調整など試行錯誤をして、編みやすくしていく過程が楽しい。
もちろん、大変だけどね。
でも、この仕事の醍醐味でもあると思ってる。

経験に裏付けられた言葉には引き込まれる。

編立技術者(WHOLEGARMENT):安藤

ニット業界では、「一人前の編み職人になるためには、最低4年は必要」といわれている。
5年目のキャリアを持つ安藤は、大ベテランのもと、着実に知識と技術を身に付けてきた。
今では、新しい編み方や、問題解決に対しての提案までこなす。
落ち着いた性格の彼女は、ホールガーメントのデータ作りも正確で定評がある。
どんな人がどんな場面で着用するのかを、常に意識して作っているという彼女のニットは、不思議と着る人になじむ。

縫製士:梨本

趣味がものづくりという梨本。
黙々と縫える時間が、何より好きだという彼女にとって天職。
ニットの縫製は、素材や編み組織によってミシンの送りと糸調子を整える必要がある。
その調節が、基本にして難しい調節。
また、最近では、スポーツブランドや、デザイン性の高いものの依頼が増え、縫製難易度がぐっと高くなっているという。
その中でも、布帛とニットを一緒に縫うときが、指先に一番緊張がはしるという。
それでも、縫製は楽しいと微笑んでくれた。

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